WORKS べにかなめのいえ

よく手入れのされたベニカナメモチの生け垣が並ぶ静かな住宅地での建替え計画。街並みに配慮し地域性を生かした長く使い続けられる住宅を造ろうと考えた。既存の街並みに溶け込む勾配屋根、周辺建物からサンプリングした色彩計画、連続させた生垣と道路に面した空地により、新しい形態・現代的なデザインでありながら周辺環境に調和し、良好な住環境の保全にも寄与している。

 シンプルかつコンパクトに住むために、ライフステージに合わせて可変できる個室、ロフトを生かした立体的な構成をもち、実面積以上に広く豊かに暮らせる計画となっている。地方都市の若年層でも取得が可能な1000万円台のローコスト住宅のプロトタイプでもある。